次回イベント参加未定

「ネームできる講座」に行ってきたよ

ぶっちゃけ動機はお金だった

「東京ネームタンク」を知ったそもそもは多分コミティアのチラシで、正直高いな!と思っていました。そしてその後ツイッターで評判を見るようになりましたが、絶賛絶賛また絶賛。だが中身がよくわからない。

ななしち

胡散臭い。これ行ったら怪しい壺とか買わされるヤツや。

と、思っていました。値段もこう微妙なラインだったんですよね…私が行ったキャンペーン期間で4万5千円(もちろん学生さんとか遠方の人は割引はあるんですが)同人やっている方はわかるかと思いますか、普通に…一冊印刷代くらいは出る金額なんですよね…。

しかしその高い!と思った受講料はキャンペーン金額で、4月からは正規価格に戻ってしまうらしい。正規の5万…越えたらよっぽどでないと行かないなぁー…&オリジナルがどうにも16pぐらいの話しか描けないのが続いていて、これは今行くしか…!と思うようになり。

壺を買わされそうになったら帰ってこよう。と思って申し込みました。

東京ネームタンクとは

参考 東京ネームタンク | すべての漫画家と漫画家志望による、マンガ制作研究組織です。東京ネームタンク


東京ネームタンクは【ネームの構造を学ぶ教室】とさらに【技術を追求する研究室】の両腕で、マンガの未来を創ります。

東京ネームタンク

とのことで、進路相談とかコマわりの講座とか色々あるんですが、私が今回行ったのは「ネームできる講座」、3日間で32pのネームを作るというものです。
金土日等の3日間連続で行うコースと、毎週土曜3回で行うコースがあり、私は土曜コースに申し込みました。
単純にタイミングが合っただけだったんですが、後々これが正解だった…3日連続コースだったら私ネームは完成していなかったと思います。(でも土曜コースは私の受けた回が最後だったようですね。)

「ネームできる講座」を受けて 「ネーム技術研究科」(修了者専用のサイト)に招待される感じですね。その他にもより詳しく研究するオンラインサロンがあったりするんですがまぁまずネーム完成させたくてそこまでいってない…。

あと!一部地域情報かもしれませんが講座履修すると「秋葉原製作所」さんが若干割引になるネームプレートが貰えます!
ここのところ遠ざかっていましたが一時期けっこう使ってたんですよね…とても嬉しい。

参考 同人誌・コピー本・ポスター・名刺など同人活動なら秋葉原制作所!!クリエーターズカフェ『秋葉原制作所』

これが噂の「優しい世界」

受講者の皆さんは、持込しました、担当付いてます、コミカライズやってます、みたいな人から私みたいに趣味でずっと描いてて、さらには漫画を描きたくて、と経験値的には幅広かった印象です。

ネームのネタについてはほぼほぼ決めてる人もいらっしゃいましたが、私は基本ノープランで行きました。

  • 教わったことで
  • 32pのネームを作ること

を目標に、シンプルに作品の出来不出来は考えないつもりで受講しました。

先生方は基本褒めです。褒め殺しか!みたいな感じです。工夫したところ、苦労したところは的確に褒められます。そして描き飛ばしたところも的確に指摘されます…。(笑)

でもその指摘も「ここでAがこう思うのはなんでかな?って思うんですけど」みたいな感じで否定とか修正というよりは掘り下げて道筋を探すって感じでした。自分がこっちの方向で描きたい!とかいうのはもちろん尊重してくれます。

余談:コミュ障とかそのあたり

だいたいはぼっち参加で、コミュ障自認してる方は周りの人との会話とか若干不安だと思うんですが、最初自己紹介しましょうねぇ〜とかいう時も「大丈夫です!スラスラ話せる人は漫画を描いてません!」とこれを話してね、と箇条書きがあったり。
皆さん意外と(すいません)周りに話しかけていらっしゃったり。私はほぼ答えてたばかりで…もう少し自分から色々聞いてみたら良かったなと…(反省)
そんな私でも3日目には「終わってない」「みんな終わってない!大丈夫!」「大丈夫違うwww」みたいな会話をしてたので。

ななしち

まぁなんとかなります。よ。

「ネームできる講座」の流れ

一日目
テーマとキャラクター(講義)
起承転結(講義)
ネーム相談・打合せ

この時点でまっっったく案が出なかった。でも「リストアップしたもので1本出来そうな気がしますよ」と言われ、家でとりあえず出したもの以外使わない方向で話を立てました。
シンプルにと教わったんですが全部書きしないと全体が見えなくてすごい書き込みプロットを作った…。

二日目
コマ割りについて(講義)
相談、ネーム作業

ネーム作業と言いますが、私はほぼほぼプロットの段階のままでしたね…とりあえず32pに振り分けましょうかーというあたりで終了。
家でコマを割る(終わらない)

三日目
面白さとは(講義)
ネーム作業
講評・読み合わせ

実作業時間は3時間くらい。もうひたすら埋めましたが、迷ってるところを相談したらあやめ先生の容赦ないキャラブレ指摘が入って、ここにきて終わりを変えてみたり。

で、32pのネームは出来たのか?

イェーイ出来ました!

もちろん一応の完成後の最終チェックで、ここ気になるんだよね、ここはこっちの方が、みたいな話をもらっていまして、まだ改善は必要なんですが。
でもごとう先生に「32p以上あるかと思った、もっと読んだ気になるマンガはいいマンガですよ」と言ってもらえたのは嬉しかったです。

よくネームできる講座の感想マンガで、作業中に「ネーム…楽しい…!」みたいに覚醒する場面があるんですが、

そんなことはなく

私の場合はひたすら思考回路ぶん回してたら終わった、とかそんな感じでした。でもやはり受講中から目から鱗が落ちまくったー!という方もいたのでその辺は個人差というか…能力差というか…。

そして何度も言いますが、土曜コースでなかったら完成してなかったと思う(笑)私は土曜に講座を受け>日曜は寝潰れ>月火でおさらい>水-金で作業を進めるという感じでした。それでもホントにギリギリ。でも中にはこの期間で60p?まとめ上げたって猛者もいましたからねー。

3日間で32p描くという講座ですか、長さについては臨機応変な感じでした。受講中に「この話ならやっぱりこの長さは必要なんじゃないかなー」みたいなアドバイス漏れ聞こえていましたし。

出だしは32p埋まれば出来不出来は考えまい…と思って受講しましたが、最終的には自分好みの話になりました。

おすすめしたい人

ネームタンクさん的にはどうか分からないけど社会人の人…というかいい年の大人の人……!
今更「勉強したい」とか「やりたい」とかってだけで、プロ・プロ志望と同じ視点でやらせてくれる場所そうそうないです。

若い人の方が
  • 教える方の人的有限リソースを割くのにコスパがいい
  • 長く業界にいてくれる
  • 正直自分と同年代or年上に教えるのは嫌だ

…みたいなことを!オイ今ガチでなる早で人手が欲しいんと違うんか!というようなどんな業界でももれなく言います。言います。言うんだって。
いやみんな最初「誰でもいいから」って言うんですよ…「でも出来れば」って必ず後からくるんですよ…。(愚痴)

私はホントにずっと我流でやってたので、まぁ色々雑なんだろうなーと思ってたんですが、(講座の教えを取り入れたとはいえ)コマ割り読みやすいですよ!とけっこう感想頂けてマジか、と発見があったり。長く描いてるだけだし、と思ってる貴方にも思いがけない発見があるかもしれません。

結果的に高かったのか安かったのか

高くはなかった。と思います。ただ内容は説明出来ないし、中身分からず5万はやっぱり高いなぁーって気持ちも分かるので勧めづらいんですが。
あ、資料はどっちゃり頂きました。

ただ今年は、もうちょっとお値段安めの初心者講座や出張版が始まるようなので、そちらを受けてみて合いそうだと思ったら3日間コース申し込みでもいいのかもしれません。3日間コースも動画版が始まるとかで遠方の人は参加しやすいんじゃないでしょうか。

あと私はノープランで行って、まぁ少年漫画系かちょこっとSF系かなと思っててうまくハマった感じがありますが、青年誌系とか不条理ギャグとかだとこの講座にまた+αテクニックがいるのかなという感じが。

他の受講者の皆さんのネームも回し読んだんですが、同じ講義受けたのに全く同じ話はなく、当たり前なんですけど描く人の数だけ漫画はあるんだなーと不思議な気持ちになりました。

毎土曜というのは体力的にはキツかったけど、面白かったです。

ななしち

壺は買わされなかった。(笑)